夢の夢のクルマのお話です。NJ(管理人)の妄想ですのでご容赦ください。

今や自動車メーカーは、BEVの開発に熱心です。環境問題や持続可能なエコロジーに対する要求、そして技術の進歩が利便性を向上させることで、この傾向をさらに加速しています。揺り返しの動きもさもありなんですが。しかし、私にとってクルマとは、エンジンの鼓動があってのものです。静かなF1を想像するなんてできません。こんなクルマを創りたい、疾らせたい。その思いで図面に落とし込んでみました。

この夢の出発点は、無限時代に2009年1月の東京オートサロンで発表した「Honda NSX MUGEN RR concept」です。Hondaは当時、新型NSXを市場に導入するための準備を進めていました。それはV10エンジンを搭載したFR車でしたが(リーマンショックの影響で市販化直前に中止され、幻のモデルとなりました)、世代交代が時代背景。それでは無限は抗って初代NSXのポテンシャルを追求したコンセプトモデルを提案しようという流れになったのです。で、GT-NSXのロードゴーイングカーというテーマで具現化しました。

Honda NSX MUGEN RR Concept / 2009

時は流れ、HCS の夢として、より走りに特化したホビーカー、トリビュートモデルとして再考しました。レーシングカーのような鋼管フレームに、Honda J型エンジンを縦置き搭載。プッシュロッド式のサスペンションに、GT-NSXへのオマージュが込められたカウルタイプのボディ。走る、曲がる、止まるの基本性能に特化した、時代に抗うこんなクルマはいかがでしょうか?現実に製作するのは資金的な問題で難しいかもしれませんが、夢を描くことは楽しいものです。