まずは妄想です。さて、目指す完成車の仕様やスペック、各部品をどのように組み合わせるか、新作するか。そのための下準備としてオリジナルのCB1100RはもとよりCB1100(SC65)、CB1300SF(SC54)の基本情報をお勉強。カタログや整備資料(サービスマニュアルやパーツリスト)、雑誌などはもちろん、特にCB1100とCB1300SFはじっくり実車観察をしながら妄想を膨らませます。

オリジナルのCB1100Rは、RB (1981) RC(1982) RD(1983)とあります。初期型はノンカウルのRB-ⅠとハーフカウルのRB-Ⅱがあり、完全なシングルシート仕様。RCからはフルカウル仕様となり、デタッチャブルのシートカウルにより2名乗車にも対応。特に最終型のRDでは、塗装がシロの部分がパールに、アカがキャンディカラーに変更され、アッパーカウルがレースレギュレーション(カウル前端部の鉛直線がフロントアクスルシャフトから前に出るとNG)に合わせ前後長が短縮され、スイングアームがボックス型に変更されるなどされました。で、オマージュの対象はCB1100RDと定めました。理由はRシリーズのスタート時はあきらかにホモロゲモデルでしたが、最終型のRDとなると各部が熟成されたのみならず華がある内容だからです。一方、RCBのベースとするフレームはCB1100(SC65)の2018年式、エンジンはCB1300SB(SC54)の2012年式を入手。排気ガス規制の厳しい近年のモデル(フレーム)をベースにすると改造自動車審査が面倒になるものと思われますので、この組み合わせでいいかなと考えました。正直、予算が許せば最新型のCB1300SFのエンジンその他を搭載したかったですが、我慢です。ブラック塗装のエンジンは必修でしたので中古で探すのもそれなりに骨が折れました。 3車のスペックとRCBの予想されるスペックはこんな感じです。

CB1100RB-Ⅱ(SC05)

で、妄想を整理、課題と構想まとめると、

足回りは前後ともCB1300SFを移植します。CB1100のフレームに全長の短い(17インチホイールの)CB1300SFのフロントフォークを移植するとCB1100のキャスター角が立ち、トレール量も減少、フレームが前傾となるディメンションに、より積極的な走りに振ったキャラクターになるのではないかと。最後はフロントフォークの突き出し量でチューニングしよう決めました。リアのスイングアームはCB1100と比較し+10mm長くなります。どんな乗り味になるでしょうか….. まぁCB1100RS(キャスター26mm/トレール99mm/タイヤ17inch)をドナー車にすれば近道かもですが….。

はじめの一歩。フレームを赤く塗装(2022.7)。

オリジナル
下塗り(ホワイト)
塗上がり!

2022年8月。ヘッドカバーとオイルパンを外しフレームにエンジンを搭載しました~   Project RCB②へ続く。